「昔、犬に噛まれたことがある」という理由で、犬を苦手になってしまう人は多いものです。
飼ってみたいと思っても、「ちゃんとしつけできなかったら……」「噛まれるのでは……」と、不安になってしまうことがよくあります。
犬はどうして噛みつくのか?
愛犬に噛まれると、痛いし悲しくなります。
飼い主や家族を噛む犬はどのように対処すればいいのでしょうか?
そんな疑問にお答えします。
犬が噛む理由は?
噛むという行為には、精神の安定や、ストレス発散の効果があります。
リードやカーペットなどを噛んだり、甘噛みしてくるのは、ストレスから来ている場合が多いです。
また、本能的な習性から、周りの生き物に噛みついてしまうこともあります。
動くものを追い、捕まえることに特化した狩猟犬だと、特に強くその習性は働きます。
警戒している時、怯えている時には、自身を守るために攻撃してくることもあるでしょう。
単に凶暴なだけではなく、それぞれに理由があるんですね。
なお、飼い主が噛まれてしまうケースは、食事にまつわるシチュエーションで起こりやすいようです。
落とした餌を拾おうとして手を出した途端に噛まれたり、食事を邪魔されたりすると、唸ったり噛みついたりといったことが起きやすいです。
ここからわかることは、犬にとって食べ物はとても大事で、食べ物を奪われないように攻撃するのです。
しかし、犬は人間に噛みついてはダメなのです。
そのことは、飼っている人がきちんと教えてやらねばなりません。
人を噛む犬は、処分されてしまいます。
もしよその人を噛むようなことが起きたら、犬を守ってやることはできません。
そのような悲しいことが起きてしまわないように、噛みつきは直していかなければなりません。
犬が噛むのは性格のせい?
先ほど述べた通り、犬が噛みつくのは本能であったり、興奮した時だったりします。
単なる性格の問題ではなく、どの犬も、どの犬種も、人間に牙を剥く可能性はあるのです。
ですが、飼い犬の場合は、しつけでこれをやめさせることができます。
噛み癖がある犬の多くは、それを悪いことだと認識できていません。
親や飼い主に、そう教えられていないからです。
「噛んではいけない」、もしくは「噛まなくてもいい」ということが理解できれば、驚くほどいい子になる犬もいます。
犬はパニックで噛むこともあるの?
よく懐いていたはずの犬に、突然噛まれてしまうケースがあります。
そのきっかけは多くの場合、強い恐怖心や警戒心を与えてしまったことです。
また、病気や怪我をしていると、痛い、怖いと感じた時、反射的に噛んでしまったりもします。
そんな時、犬は冷静さを保てなくなり、パニック状態になっていると考えられます。
飼い主にとっては「いきなり」でも、犬の立場から考えてみると、驚かせたり、怯えさせたりしてしまっているのです。
一度噛まれてしまうと、信頼できなくなるのは当然のことかもしれません。
ですが、傷付いているのは愛犬も同じです。
気持ちに寄り添い、同じことが起きないようにすることが、何よりも大切なのです。
犬が噛むのはしつけで直せるのか?
飼い主を噛む犬は、飼い主をリーダーだと思っておらず、自分が上で人間は下だと認識しているようです。
犬はもともと縦社会で、序列があってこそ落ち着いて生活できる生き物です。
ですから、人間が偉いとかそういうことではなくて、飼い主がリーダーの役割を担ってあげてください。
そのほうが犬も幸せに人間とともに暮らせます。
そして、何があってもリーダーである飼い主の言うことを聞き指示を守る、そういう関係を作ることが大切です。
飼い主は、リーダーとしての自覚を持って犬に接しなければなりません。
噛む犬は飼い主の今までの飼い方の結果として噛む犬になったのです。
人間が絶対的に上、犬は下、このことを覚えさせるためには食事のあげかたひとつとっても変えていく必要があります。
餌をあげるときは「おすわり」「まて」「よし」を行って、犬は飼い主に従って食べ物をもらうものなのだということを覚えさせましょう。
飼い主の指示に従うことが出来たときは、褒めたりおやつのご褒美をあげたりして、飼い主に従うといいことがある、という認識を持たせましょう。
時間はかかりますが、犬との関係を作るところから直していきましょう。
まとめ
噛み癖というのは、犬だけでなく、様々なペットに見られるものです。
「犬は噛むから凶暴」という風に捉えるのではなく、理由あっての行動であり、しつけで防げるということを、是非覚えておいて下さい。
噛み癖がある犬も、このしつけで直してあげましょう↓
>> 犬の習性を利用したしつけ法